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コミュニティに参加しない人間は生き残れない?参加動機から学ぶコミュニティ形成へのヒント

マーケティング全般

なぜ、人間はコミュニティに参加するでしょうか?

コミュニティに参加しない人間は、生き残ることができないからです。

 

なぜ、生き残ることができないのか?

太古の時代、強い力を持たない人間はコミュニティ (社会) を形成することで、共に狩りを行い、共に食料を生産し、共に野獣へ立ち向かい、これまで生存してきました。もし、人間がコミュニティを形成できない動物であれば、きっと数百万年前に絶滅していたでしょう。

 

コミュニティに参加しない人間は生き残れない?参加動機から学ぶコミュニティ形成へのヒント

 

 

現代でも、世界中のすべての人がコミュニティに参加しています。「ひきこもり」の人ですらコミュニティの参加者です。たとえば、「国」は民族や地域を守るために集まっているコミュニティです。もし、コミュニティに所属していない人がいるとすれば、このような人でしょうか。

 

  • 電気、水道、燃料も自給自足
  • 食料は自給自足
  • どの国にも属さない土地に住む

 

先住民にはこのような環境にある人たちがいるかもしれません。(この場合は、どの国にも属さない土地、というよりは、行政権が及ばない土地というのが正しい表現でしょう) ただし、先住民という「民族」も、ひとつのコミュニティなのです。一人では生きられない人間にとってコミュニティへの帰属は、自分自身にとっての「生存の確保」や「安全の確保」につながります。

 

現代での参加動機

現代文明においては、コミュニティ参加の主な動機は「安全欲求」ではありません。人生を ”満たす” ためです。たとえば、写真が好きな人であれば、自然と写真好きコミュニティを求めます。写真について語り合いたい、撮影方法について知りたい、撮影した写真を褒めてもらいたいなど、自己実現・自己承認を行えるコミュニティへ参加していきます。

 

近年の研究では、コミュニティなどの良好な人間関係を築くことが、良い人生をもたらすと明らかになっています。ハーバード大学の心理学者 Robert Waldinger 博士が TED で発表していますので、気になる方はご覧ください。

 

What makes a good life? Lessons from the longest study on happiness

 

コミュニティ形成へのヒント

現代のコミュニティは、同じアイデンティティを持つ人々によるグループへの参加によって形成されます。そして、コミュニティでは自己実現・自己承認が行われることが求められます。たとえば、Facebook グループや mixi コミュニティなどのオンラインコミュニティにおいて、自分のコメントや投稿に何も反応がないと、どのように思うでしょうか? きっとコミュニティから求められていないと思うでしょう。もし、きちんと反応があれば、自己の存在が認められ「嬉しい」と感じます。

 

企業や個人がコミュニティ形成をする際の注意点は、参加者の「自己実現」「自己承認」を満たすことができるのかということです。ハコ (ハード) だけをつくっても、コミュニティが形成されることはありません。コミュニティの “核” (ソフト) を中心に形成されていきます。この点に注意をしながら、コミュニティ形成を行なっていきましょう。

 

 

株式会社京橋ファクトリー 執行役員 COO

前田 裕司


前田 裕司

前田 裕司

奈良県出身。大手電機メーカーの航空関連部門や自動車関連部門での海外事業担当として、営業・新製品開発・チャネル開拓などを経て、2015年 京橋ファクトリー入社、同年 執行役員 COO、2017年 同社 執行役員 CMO に就任。兵庫県立大学経営学部にてマーケティング特別講師。次世代マーケティングプラットフォーム研究会運営メンバー。日本マーケティング学会会員。

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